団塊世代「中流」のあなたがいちばん危ない
社会 | 2016.04.20 |
4月16日に放送されたNHKスペシャル『老人漂流社会』はまたしても大きな話題を呼んだ。ごく当たり前の中流家庭に迫る危機。同番組のキャスター・鎌田靖氏が貧困問題の第一人者と語り尽くす。
9割が「中流」と答える日本人
鎌田:私たち取材班は、およそ600万人に上ると言われる「一人暮らし高齢者」に焦点を当て、身近に頼れる人がいない厳しい現実を伝えてきました。
しかし、取材を続けるうちに、厳しい状況におかれているのは「一人暮らし」の人たちだけではないということが分かってきた。戸別訪問調査を進めたところ、65〜69歳の、いわゆる団塊世代は、80代後半以上になる高齢の親の介護負担というリスクを抱えている世帯が多く、「老後親子破産」も深刻化していたのです。
自ら高齢者でありながら、親の介護負担までも背負っているということです。
しかし、取材を続けるうちに、厳しい状況におかれているのは「一人暮らし」の人たちだけではないということが分かってきた。戸別訪問調査を進めたところ、65〜69歳の、いわゆる団塊世代は、80代後半以上になる高齢の親の介護負担というリスクを抱えている世帯が多く、「老後親子破産」も深刻化していたのです。
自ら高齢者でありながら、親の介護負担までも背負っているということです。
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