7000万円脱税した「長野の小さな食堂」の事情

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母が切り盛りして3億3000万円の蓄財

木曽川の源流に位置する村で起きた「巨額脱税」事件。その舞台は寂れた食堂だった。真面目で実直だと評判の夫妻だっただけに、地元住民は「まさか」と口を揃える。だが、国税当局は見逃さない。

村は噂でもちきりに

 江戸と京都を結んだ中山道六十九宿――。その真ん中に位置する「薮原宿(やぶはらじゅく)」は江戸時代、木曽路を行く旅人が疲れを癒やす宿場町として栄えた。


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