週現『熱討スタジアム』第172回 常勝・西武vs.野村ID「1993年ヤクルト日本一」を語ろう 今週のディープ・ピープル 野村克也×川崎憲次郎×石毛宏典

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常勝・西武に野村IDが仕掛けた奇襲
あの日本シリーズには
短期決戦の面白さがつまっていた

指揮官・野村vs.森の探り合いが、一球に重みを持たせた。野村が監督就任後に配置転換した捕手出身の韋駄天が、ワンプレーでヤクルトに流れを引き寄せた。

打たれるくらいならぶつけろ

石毛:ヤクルトは今季、14年ぶりに日本シリーズに出てきましたが、我々は、'92、'93年と2年続けて対戦しました。'92年は西武が日本一になったけど、接戦ばかり。翌年も厳しいシリーズを予想していました。

野村:そんなことないだろう。当時の西武はV9時代の巨人より上だよ。私は南海の捕手として、V9の中心だった長嶋茂雄や王貞治とも対戦したからわかる。西武は投手力が突出していたし、打線も石毛を筆頭に秋山(幸二)、清原(和博)、伊東(勤)、辻(発彦)と適材適所に人材がいた。



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