ヤクルト四番・畠山和洋は「昭和の匂い」がする男

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酒、ギャンブル、寝坊の常習犯
「不良選手」と呼ばれたこともある

ここ一番で頼りになる男とは、品行方正とは限らない。野球をしながら酒に溺れ、博打に夢中になるその度胸も、勝負事に役立つことがある。初の打点王が確実な、かつての「不良選手」のいまに迫る。

漫画の『あぶさん』みたい

 ちょっぴり突き出たお腹が、Tシャツを膨らませていた。優勝争いを続ける9月下旬。ヤクルトの主砲・畠山和洋(33歳)は試合開始4時間以上前には、すでに神宮球場の室内練習場にいた。ニックネームの「Boo(ブー)」と縫いこまれたバッティンググローブをはめ、コーチが投げる山なりの緩いボールに対峙する。かつて三冠王を3度獲得した、落合博満(中日GM)が取り入れていた練習法だ。



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