スクープ 老人も、若者も次々に発症 原因は食べ物か、生活習慣か……紀伊半島の山奥で発見!「認知症の村」の秘密

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いまや「認知症大国」とまで言われるようになった日本。だが実は、遠い昔から、原因不明の「認知症多発」に苦しんでいる人々がいた。この村の謎を解けば、日本中の患者を救えるかもしれない。

急に物忘れがひどくなる

 青々とした山並みのふもとには、古びた瓦屋根が点々と顔を出している。集落の真ん中を流れる小川沿いに、少し車を走らせると、ほどなく太平洋も見えてきた。東京から電車と車を乗りついで約6時間。一見、風光明媚な農村としか思えない近畿地方のこの場所には、こんな謂(いわ)れがある。現地に住む70代男性が語る。

「私より上の世代の人たちは、『この辺りには、昔から風土病があるんや』と言っていました。毎年必ず村のどこかで患者が出て、誰かが亡くなる。それが普通のことでしたね。


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