緊急寄稿第2弾 溝口敦氏が読み切る「山口組分裂」 第1部 深層スクープ 神戸山口組、狙うは「司組長のクビひとつ」

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●「防弾チョッキ」着用命令が出た
●田岡組長ゆかりの地に「新本部」
●「この分裂は、直系組長の百姓一揆」
●名門・竹中組「復活」の意味

分裂が表面化してから約3週間――。両者の間で表立った抗争は生じていない。数の上では圧倒的に有利な六代目山口組が、様子見を決め込むのはなぜか。「世界最大の犯罪組織」の揺れる内実に迫る。

ヤクザ界を驚かせた人事

 9月5日、神戸市中央区花隈町の山健組本部に「神戸山口組」のメンバーが集まり、発会式が開かれた。住吉会幸平一家(東京)の加藤英幸総長も陣中見舞いに訪れ、その様子はニュースで逐一報じられた。神戸山口組が暴力団世界で孤立していないことを強く印象づけたといえよう。



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