宇能鴻一郎「官能小説」傑作選 第二十五回〈ホケンは利かない(下)〉

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今回掲載した「ホケンは利かない」は、1978年に刊行された『食べられたいの』に収められた一編。欲求不満の美人女医が男性患者に対して淫らな治療を行っていた。それを覗き見ていた若い看護婦は次第に興奮してきて、自慰行為にふけるも、女医に見つかってしまい……。
 女医先生、メガネの奥から、ケイベツに満ちた、美しい目で、あたしをニラんでるんです。

「よろしい。そんなにフシダラなことがしたいのなら、こうしてあげます。たっぷり、してあげますッ」



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