週現『熱討スタジアム』第161回 『蒲田行進曲』を語ろう 今週のディープ・ピープル 風間杜夫×平田満×愛原実花

[ptitle]
「銀ちゃーん!」 小夏の優しさに胸打たれ、ヤスの階段落ちに涙した

そこに出てくるのは、誰もが傷を持つ人たちだった。決して美しい成功の物語ではない。でもだからこそ、魂が揺さぶられた。幸せとは何かを、考えさせられた。

男同士の愛情を描いた

風間:つかこうへいさんの原作・脚本で、深作欣二さんが監督を務めた『蒲田行進曲』('82年)を語るとき、なんといっても外せないのが、物語のクライマックスを飾る「階段落ち」でしょう。

愛原:風間さん演じる銀幕スター・銀ちゃんの主演映画『新選組』を成功させるため、銀ちゃんの子分の大部屋俳優ヤスが、池田屋事件の階段落ちに挑むシーン。命を失う危険もあるが、その日だけは大部屋俳優が主役になれる。でも誰もが尻込みしてやりたがらない。そんななか、手を挙げたのが平田さん演じるヤスでした。



会員の方は