保険のオバチャンたちも気が気じゃない 日本生命vs.第一生命 仁義なき「業界トップ」戦争

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ビジネスマン必読
「プライドなんかで、メシが食えるか!」

1899年に保有契約高が業界1位となってから日本生命は常に「ガリバー」だった。だが、長すぎた春は終わりを迎えそうだ。保険料等収入で業界2位の第一生命に抜かれたのだ。蟻の一穴となるか。

勝敗の分かれ目

「'15年3月期決算で、第一生命に保険料等収入で抜かれたことは、社内に相当な衝撃をもたらしました。戦後初めて、生保業界でのトップの座を第一生命に奪われたわけですからね。

 もちろん、資産や保有契約高や基礎利益では圧倒的にウチが勝っている。しかし、どんな事情があろうとも、日本生命はすべての分野においてトップでなければいけなかった。『常勝巨人軍』と同じで、『常勝日本生命』でなければいけない。このまま2位に甘んじることは絶対に受け入れられません」(日本生命幹部)

 生保業界の「ガリバー」日本生命が、これまで万年2位だった第一生命に敗れた。売上高にあたる保険料等収入で第一生命は5兆4327億円を稼ぎ出し、日本生命の5兆3371億円を押さえてトップに躍り出たのだ。戦後70年の歴史の中で初めてのことだ。


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