神戸連続児童殺傷事件から18年 あの酒鬼薔薇聖斗はここで生きている

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まさかの独り暮らし 手記を発表

'97年に起きたあの事件は、日本人の脳裏に深く刻まれている。「普通の中学生」がどうしてあんなに酷いことを――その疑問に、本人がついに答えた。彼の言葉を読んで、あなたは何を考えるだろうか。

32歳になった「元少年A」

〈脱衣所の扉を閉め、内側から鍵をかけると、ぐしょ濡れの衣服を脱いで洗濯機に突っ込み、全裸になった。手提げバッグの中のビニール袋を開き、淳君の頭部を取り出して脇に抱え、磨硝子(すりがらす)の二枚折戸を押し開け、風呂場に入り、戸を閉めると、そちらも内側からスライド式のロックをかけた。

 この磨硝子の向こうで、僕は殺人よりも更に悍(おぞ)ましい行為に及んだ〉

 '97年2月から5月にかけて、当時14歳だった男子中学生が児童を次々と襲い、山下彩花さん(当時10歳)、土師(はせ)淳君(同11歳)の尊い命を奪って3人を負傷させた「神戸連続児童殺傷事件」。

 酒鬼薔薇聖斗(さかきばらせいと)を名乗った元少年Aが、日本中を震撼させたあの事件から18年という長い沈黙を破って6月11日に発表した手記『絶歌』が、大きな波紋を広げている。



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