二宮レポート 山田哲人(ヤクルト内野手)「3割30本30盗塁」を狙う22歳の志

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飛躍の一年から本格化の一年へ

突如現れたプロ野球界の新星。これまでファームで力を蓄えていた若武者は、昨シーズン、何を見出したのか。開幕を目前に控えたいま、何を思うのか。驕らず繕わず、素直に本音を語った。

レジェンドは知らないけど

 ミスター・タイガース――。そう崇められた伝説の強打者がいる。元タイガースの藤村富美男だ。

 1949年、後に"物干し竿"と呼ばれる38インチ(96.5センチ)もの長いバットを引っさげた藤村は、驚天動地の46本塁打を記録してホームラン王に輝く。

 それまでのシーズン本塁打記録は前年に青田昇と川上哲治がマークした25本。その倍近い本塁打を放ったのだから、世間は度肝を抜かれた。


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