帰ってきた平成好色一代男 第六十三回

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魔性の肌 その一

あらすじ/中小企業で働く52歳の中田史郎は、最近、性欲が急に湧き上がってくるのを感じていた。そんな折、繁華街の外れで出会った女性占い師・由良子の予言に従ったところ、先日は、大雪の夜に入ったラブホテルで、10年ぶりに妻と濃厚な快楽を貪り合ったのだった。

あやかしの占い師

「あれ、何だか店内がすっきりしていますけど……」

 いつものように、会社帰りの史郎(しろう)が占いの館「鬼道館(きどうかん)」に寄ると、中の様子が一変していたのである。



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