週現『熱討スタジアム』第136回 神戸製鋼vs.三洋電機「奇跡の逆転トライ」を語ろう 今週のディープ・ピープル 平尾誠二×藪木宏之×飯島均

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1991年1月8日、社会人ラグビー決勝戦
残りワンプレー、パスはつながり、秩父宮は歓喜と悲鳴に包まれた

王者・神戸のプライドと、野武士軍団・三洋の意地が激突し、名勝負は生まれた。真冬の秩父宮に湯気を立ち上らせる男たちの姿は、観る者すべてを熱くさせた。

神戸が抱いていた不安

飯島:'91年の1月8日、秩父宮で行われた神戸製鋼対三洋電機の社会人ラグビー決勝。あの一戦は、三洋ラグビー部50年以上の歴史の中でも、一番熱量の大きかった試合だと思います。もちろん真冬なんだけど、選手たちの熱気で、グラウンド上の温度は冗談ぬきに45度くらいあった気がします。

平尾:'89年、'90年と連覇した神戸は、V3をかけて臨んだ。三洋とは、V1のときに2回戦、V2のときに1回戦でぶつかっていた。いずれも、三洋に押されていながら何とか勝ちを拾った試合やった。

藪木:'91年の決勝は、ラグビーファンの下馬評は「神戸有利」だったのかもしれませんが、当の選手たちはまったくそう感じていませんでしたよね。



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