「収入」と「幸福度」の相関関係 第1部 有名人が「カネとの付き合い方」を次々に明かす

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おカネがなければ、生きていけないおカネがあるだけでは、幸せにはなれない

おカネがあれば、はたして幸せになれるのか。この大問題は、貨幣が生まれて以来、人類を悩ませてきた。最前線で活躍する研究者や一家言をもつ著名人への取材を通して、おカネと幸福度の不思議な関係を明らかにする。

所詮は紙切れです

「今年77歳になりますが、この歳になって思うのは、ある程度のカネは必要だなということ。30代、40代なら働けばいつでも稼げるという気持ちがあるから、貧乏を恐れない。でも、歳を取って気力も体力も衰えてくると、最低限のカネを持ってないと不安だな」

 こう語るのは、作家の安部譲二氏だ。前半生をヤクザ者として過ごし、50歳からは作家として活躍した安部氏の生き様は、一般人と比べるには波乱万丈すぎるかもしれない。だが、彼もまた人並みにカネの悩みと付き合いながら生きている。



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