週現『熱討スタジアム』第128回 『男はつらいよ』歴代マドンナを語ろう 今週のディープ・ピープル 前田吟×川本三郎×長山藍子

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浅丘ルリ子 岸惠子 八千草薫 吉永小百合 若尾文子 松坂慶子……
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フーテンの寅こと車寅次郎の憧れの女性たち。次は誰かとみなが楽しみにした、百花繚乱の名女優たちは、誰が言ったか人呼んで「マドンナ」と発します―。

いつも高嶺の花ばかり

川本:映画『男はつらいよ』シリーズは、1969年から'95年まで、48作品が作られました。渥美清さん演じる「フーテンの寅」こと車寅次郎が、実家である葛飾柴又の草団子屋「とらや」を舞台に繰り広げる人情喜劇が中心でしたが、毎回、寅さんの片思いと失恋の物語が欠かせませんでした。

前田:ファンのみなさんには「次のマドンナは誰かな」と楽しみにしていただいたと思いますが、レギュラーで出演していた我々も毎回、わくわくしていましたよ。

長山:この作品は映画になる前、テレビ版が放映されていて、私はそちらでは寅さんの妹・さくらを演じていました。映画版ではシリーズ5 作目の『望郷篇』('70年)で、寅さんが思いを寄せる浦安の美容師・節子として、渥美さんの相手役をつとめています。



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