会う食べる飲む、また楽しからずや 第百四十回 北川悦吏子さんの巻

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家族の食卓は
時とともに変わる
夫婦ふたり、娘とふたり、
そういう食事も
それはそれで素敵な時間

○月×日
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「フォアグラと和栗のモンブラン仕立て」 見た目もかわいらしい一風変わったフォアグラ料理女子が必ず喜ぶ一皿だ 絵/市川興一
高校に通う娘にお弁当を作るため、7時に起床。朝食は果物とコーヒーだけで済ませます。特に巨峰やピオーネなどの大きいぶどうが大好きで、面倒くさがる人も多い皮むきの瞬間が、私にとって至福のひとときです。
日中は家で仕事。締め切りが迫った原稿を書きつつ、新しい脚本の前段階として物語の骨格や作品のイメージを考えているところです。昼食は、(手間を掛けず)娘のお弁当のおかずの残りと、ゴハン。本当は優雅にパンを焼いたりしてみたいのですが、いい本を書かないと……と気が急いてしまって、時間をかけた料理ができないんです。


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