特別レポート 誰もが錦織圭になれるわけじゃない 海を渡ったスポーツ天才少年たち その光と影

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スポーツで海外留学―周囲の期待と憧れを一身に背負って挑戦しても、それが輝かしい成果に結びつくとは限らない。若くして可能性の限界にぶち当たってしまう経験は、人生に何をもたらすのか。

15歳では遅すぎる

 今年9月8日にニューヨークで行われた全米オープンテニスの男子シングルス決勝。錦織圭(24歳)は、残念ながらクロアチアのマリン・チリッチに敗れたが、日本人として初めて4大大会の決勝に進んだことは歴史に残る快挙だった。

 試合後の記者会見で錦織は、その日不在だった「ある人物」に「優勝するところを見てもらいたいから、今日は負けました」とジョークを飛ばした。



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