日本の公安警察vs.中国スパイ これが本当の最前線だ

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インテリジェンス対談 竹内明×濱嘉之

日中対立の最前線は、尖閣諸島だけではない―。日本国内で政財界に食い込み暗躍する中国諜報員たち。彼らと公安の戦いを描く新刊『背乗り』の著者・竹内氏が元公安捜査官の作家・濱氏と語る!
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話題の書『背乗り(ハイノリ)』刊行記念

ごく普通の会社員が標的に

竹内:いま、日中関係は過去に例のないほど悪化していると言われます。尖閣諸島の領有権や歴史認識を巡って両国の緊張が高まっていることは、私たち一般国民にも日々、伝わっています。一方で、普段は国民の目に触れることのないウラの世界、つまりインテリジェンスの世界でも、緊張が高まっていますね。

濱:ええ。日本国内における中国の諜報活動はますます活発になってきています。

 彼らの実像は、世間で「スパイ」と言ったときにイメージされる、007(ダブルオーセブン)のような姿とは、大きく異なっている。いま、中国の情報機関が力を入れているのが、産業スパイです。一般の日本企業が持っている技術情報が、中国という国家に狙われているわけです。



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