――この男は「本物」なのか 手負いの石破茂 <上>

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一世一代の大勝負か、「加藤の乱」の再来か。ギリギリまで揺れに揺れた石破茂。だが、安倍総理はハッキリと分かったはずだ。この男は間違いなく敵だ―。手負いの男は何を思う。
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あの決選投票の日から700日余――
「本当は俺が総理だった」 忍耐の日々

 うちのボスは、退路が焦土になろうと、もう進むしかないのではないか―石破茂幹事長の側近たちの間で、そんな空気が漂い始めたのは8月半ばのこと。石破を渦の中心として、停滞していた政局が動き始めた。



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