脳動脈瘤「コイル塞栓術」のパイオニア トップドクター 坂井信幸

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神戸市立医療センター中央市民病院 脳神経外科部長
日本が誇るトップドクターが明かす シリーズ第16回

体重104kg 巨漢医師の繊細な指先

自分の体は二の次、患者の命が最優先。だから体重も気にしない。阪神タイガースとディズニーが大好きなこの男の、「超一流」の技が脳卒中から患者を救う。

撮影/永田忠彦 取材・文/青木直美

「医者にはなるな」と言われて育った

「うーん、大変。ピンチピンチ」

「むつかしいわぁー、うまく入らへん」

 手術室から時折、聞こえるぼやき声。治療台に横たわる患者にも、その声は届いている。はたして大丈夫なのかとドキリとするが、術者は、脳血管内治療において世界トップレベルの腕を誇る医師だ。


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