葛西紀明 世界一の飛距離をもつセールスマン

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「私が部長のカサイです」 
ソチ五輪銀メダリスト 土屋ホーム・住宅部門本店部長 
ビジネスバッグに忍ばせた二つのメダルが名刺以上にものを言う。
サラリーマンに戻った、「レジェンド」の日常に密着した。

撮影/中山達也 取材/大野浩昭
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空飛ぶ営業マンは、セールストークも完璧

 ソチ五輪から4ヵ月。ジャンプスーツを脱ぎ、『コムサデモード』のビジネススーツに着替えた葛西紀明(42歳)は、札幌のオフィス街を颯爽と歩いていた。所属する道内ハウスメーカーの土屋ホームとは、プロ契約ではなく社員として雇用関係を結んでいる。そのため、スキージャンプ界の「レジェンド」といえども、オフシーズンには一社員として業務をこなすのだ。


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