決意のスクープ告白 女優・吉沢京子「中村勘三郎さんに愛された日々」

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―幸せな毎日は、太地喜和子さんの横恋慕で突然終わりを告げました

40年前、歌舞伎界を背負って立つプリンスと、爆発的人気を誇ったアイドルが人目もはばからず逢瀬を重ねた。あの幸せを嚙み締めた日々、別れの苦しみ、そして恋敵について初めて語る。

「僕とつき合ってください」

 歌舞伎界の名優・中村勘三郎さんが57歳の若さで鬼籍に入られてからもう1年半。勘三郎さんは私の初恋相手であり、16歳から約6年間、青春時代を一緒に過ごした忘れ得ぬ人でした。

 出会いは'71年4月に公開された映画『幻の殺意』の撮影現場です。小林桂樹さんと若尾文子さんが夫婦役で共演した社会派サスペンス作品で、まだ中村勘九郎と名乗っていた彼は、おふたりの息子役でした。そして、私は彼のガールフレンドに扮したのです。



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